一血卍傑用 日本神話の話② スサノヲの暴虐~アマテラスの天岩戸籠り

アマテラス 卍傑

一血卍傑では一章の終盤あたりから「日本神話知ってるよね?^^」風なやや含みのあるストーリーになるので、それで興味を持つ人は結構いる気がする。

日本神話の話①の記事

スサノヲ「アマテラス助けて☆」

イザナギ 母親が恋しいなら出ていけYO!

完全に他人な設定の母親イザナミを恋しがり仕事をサボって泣いていたら、父であるイザナギから追放されてしまったスサノヲ。

スサノヲ「仕方がない、アマテラスに理由を説明してから黄泉の国へ行こう」

スサノヲはアマテラスの統治する高天原に登ろうとしたが、その時に身体の大きさのせいで山や川が震えた。その音を聞いたアマテラスは驚き

アマテラス「あいつがここに登って来る理由は善良なものではなく、きっとこの高天原を奪おうとしているのだ!」

アマテラスは髪を束ね、背に1000本の矢が入った矢筒、脇には500本の矢入りの矢筒を装備し、万全の態勢でスサノヲを待つ。そしてスサノヲが登場。

アマテラス 威嚇

アマテラス「何をしにきたコノヤロー!」

スサノヲ 弁解

スサノヲ「いや、邪心とかないから。俺は親父(イザナギ)に泣いている理由を聞かれて、それに素直に答えたら追放されて、その話をしに来ただけ」

アマテラス「お前の心に邪心がない証拠はあるのか?」

スサノヲ「ならば、誓約(ウケイ Wikiをして子供を産もうか」

アマテラスはスサノヲの持っていた十拳の剣を折り、息を吹きかけ、そこから三人の女神が生まれ、それがスサノヲの子供となった。

スサノヲはアマテラスの持っていた勾玉をかみ砕き、息を吹きかけ、そこから五人の男神が生まれ、それはアマテラスの子供となった。

アマテラスの子供

この時アマテラスの子供になった男神の1人である正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(アメンオオホシミミ Wiki)の子供がニニギ(ノミコト)

ニシギ 元ネタ 卍傑 コノハナサクヤ

そして、ニニギと、その妻であるコノハナサクヤの間に生まれた子供の子供の子供の子供(ひ孫)が日本の初代天皇(と古事記や日本書紀に書いてある)神武天皇

神武天皇 卍傑 (画像はWikiより)

カァくん(=八咫烏)が遣わされたのが神武天皇

すぐ上の画像の弓の上に載っているのがカァくんの元ネタである八咫烏

カァくん いや、白いから無関係

神武天皇と日ユ同祖論

この説にはいかにもな根拠が沢山あり、中々面白い。

神武天皇 ヘブライ ユダヤ系

ヘブライ 根拠

日ユ同祖論

(※画像は小池一夫原作、池上遼一作画の『赤い鳩』より)

なぜこの話をしたのかというと、一血卍傑では旧約聖書~新約聖書の間に悪魔として誕生したベリアルが敵のボス的なキャラに設定してあり、もしかしてこの系統のストーリーにするのかな~とかサービス開始前にちょっと期待して

ベリアル ユダヤ系神話の悪魔

ゲームが始まってみれば、そんな話ではなさそうでがっかり。

どうせペリーと語感が似ているだけとか、ピ○シブ百科事典に載っているようなでたらめの超適当な設定(同性愛を広めたとか)に影響を受けたとか、そんな薄っぺらい事情で決めた気g・・

スサノヲの暴虐~アマテラス引き篭もり

スサノヲ 清楚な女の子を産んだ俺の勝ち!

スサノヲ「ほらみろ。俺の心は清いから、清楚で優しい女の子が生まれた。だからこの誓約は俺の勝ちね!」意味不明、苦情は古事記へどうぞ

そしてスサノヲはしばらく高天原に居座る事になり、アマテラスの田んぼの畔(土のしきり)を壊したり、溝を埋めたり、収穫祭用の神殿でdappunしたり。

それでもアマテラスは怒らずに

アマテラス「あのunkに見えるものは酔って吐いたgeroだし、田んぼを破壊するのは新しく開拓を行うために違いない」

ウツテラス

などとフォロー(現実逃避)するものの、スサノヲの大暴れはひどくなる一方。

アマテラスが機織り(ハタオリ)小屋にいた時には、スサノヲはその小屋の中で機織りを行う女達を驚かそうとして、屋根をぶち壊して皮を剥いだ馬を中に放り投げるというイタズラを行い、働いていた※1人の女性が陰部に致命傷を受けて死亡。

※機織りをしていた女性は古事記では特に設定なし。日本書紀では稚日女尊(ワカヒルメノミコト)という名前になっています。

アマテラス もう色々辛いんですけど・・

そんなスサノヲが嫌になり、アマテラスは天岩戸(あまのいわと)に籠ってしまう。

その結果、高天原も地上も暗くなり、朝が来ない状況となって、邪神達も徘徊するようになった。

饅頭ごときでは引き篭もらない

引き篭もり アマテラス

このゲームに限らず、アマテラスが軽々しく引き篭もる系のキャラになっている事が多いですが、元々の引き篭もった原因(スサノヲ)に問題がある訳で・・

祭りを開けばいい

八百万の神々はタカミムスビ(イザナギやイザナミの誕生前に生まれた存在感の薄い神)の子供で知恵を司るオモイカネに「どうすればアマテラスが出て来るのか?」を考えさせた。

オモイカネ「祭りを開催すれば出て来るんじゃね?」

そして祭りが始まって、色々と儀式っぽい事をしたり、アメノウズメが胸やら陰部を丸出しにして踊ったり、

痴女 アメノウズメ 全裸?いいえ、大事な部分以外には布が。

神々が騒いだ結果、アマテラスは岩戸を少しだけ開き外の様子を窺うことに。

アマテラス「わたしが籠って地上は夜になっているはずだが、なぜお前(アメノウズメ)はそんなに楽しそうに踊っているのか?」

アメノウズメ「あなたより貴い神が来たので、嬉しくて踊っているのです」

といった会話をしている最中に、隠れて待ち構えていた天手力男神(アメノタヂカラオ)がアマテラスを引っ張り出し、それで高天原にも地上にも光が戻った。

天岩戸 (画像はWikiより)

八百万の神々「全部スサノヲが悪い」

もちろん、誰がどう考えてもスサノヲが悪いので、神々は罰としてスサノヲの持ち物を没収、髭や爪を切り落として高天原から追放した。

地上に追放されたスサノヲは、空腹になって食べ物を司る女神である大気都比売神(オオゲツヒメ)に助けを求めたところ、彼女は色々な食べ物を持ってきた。

しかし、その食べ物を不審に思ったスサノヲが調理の様子を覗いてみたところ、オオゲツヒメは鼻や口や尻から食材を取り出しており・・

スサノヲ ふざけんな!汚いもの食わせやがって!

スサノヲは怒ってオオゲツヒメを殺してしまう。

すると、その死体の目からは稲が、耳からは粟(アワ)が、鼻からは小豆が、陰部からは麦が、尻からは大豆という5つの穀物が生まれた。

やっぱりきたない日本神話

これでも本当にきたない部分、下品な部分は、ぼやかして書いているのですが・・。

グリム童話とかも[子供用に色々伏せて、綺麗に描かれたもの]のイメージが強い人は多いと思いますが、元々の壮絶な話、珍妙な話を知った時の衝撃は物凄い。

続き

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