城プロRE正式サービス開始記念 ~旧城プロの歴史を当時の画像と共に振り返る~
記憶は時間と共に風化したり美化されるものですが、当時の画像を見ると昨日プレイしたかのような『生々しい感覚』が思い出し笑いと共に蘇って来る。
城プロの歴史というと悪い点ばかりがピックアップされている事が多いですが、イベントの内容はともかく、そんなにひどいゲームでは無かったのですよ。
ひどいだけのゲームなら60万人を突破したりしませんです。
という訳で、旧城プロの良かった点や悪かった点、サービス開始から休止までがどういった流れだったのかをこれから書いてきます。
旧城プロのサービス開始時期
フラワーナイトガールがスペシャルガチャをぶっ放し、ポジションが不動になりかけていた艦これから1位を奪取した時の記事に、
といった事を書いた事がありましたが、俺タワー⇒かんぱに⇒城プロと続いた時は現在の比にならない程にブラウザゲームが盛り上がっていた。
現在の城プロREスレの勢い(もしくは荒れ方)が凄いとか感じている方は結構多いと思いますが、当時に比べれば全然大した事はない。
あの頃はですね・・、かんぱにスレや城プロスレ(現在の覇権スレ)が[荒れる]という状況になると、数スレが※コピペで埋め尽くされた。
(※コピペ:煽り系の文言だったり、あとは例のアレ。あああああブ…のやつ)
今はそんな事は起きないじゃないですか。
運営が何かをやらかしたり、設定ミスで一部のユーザーだけ荒稼ぎをしたり、糞バランスのイベントが突っ込まれて脱落者が続出しても、大して騒がれない。
当時を彷彿とさせる熱気がREにはある
サービス休止直後はどうせ復活しても新規ユーザーはほぼいないと予想していたのですが、1年も炎上の残り火が消えなければゲームの注目度、知名度は凄い事になる。
2chの各ゲームのスレ(もしくはそのまとめブログ)で稲荷山、斑鳩イベントの話を聞き、城プロの存在を知った方は多いと思いますし、
自分も別ゲームの記事で城プロの話をした事は結構あった訳で、そういった個人の情報発信も含めると・・
なんというか、サービス開始前に1年間絶えず大規模な宣伝が行われたようなもの。
存在を知っていれば好奇心で手を出す人が一定確率でいる訳で、そりゃ人は集まりますよ。人が沢山集まれば、些細な事でも荒れますよ。
荒れ方が当時に似ている
規模こそ小さいものの、文句、不満の内容が初々しい(多分糞ゲーにあまり毒されていない方の数が多いため)、2014年秋~冬の雰囲気によく似ている。
これは仮にスベったとしても、DMMゲーム全体へは良い影響になるはず。
もはや宣伝は無用
ユーザー側(大手メディア含め)が勝手に騒いで宣伝してくれるので、あとはゲーム内容を上手く仕上げれば良いだけ。
データ引き継ぎ勢が[強くてニューゲーム]的に言われていたりもしますが、一番美味しいものを引き継いでいるのは城プロの運営側。
他ゲームの運営が一番欲しがっている反則的な注目度をリニューアル直後から所持している訳で、それはゲーム運営とは全く関係ない自分ですらずるく感じる。
政剣の運営がこの好条件でスタートしたら確実に艦これを超える。他にも「自分のところのゲームがあの立場だったらいくらでも!」と感じている運営は多いはず。
旧城プロのゲーム性、魅力
城プロREでは出撃時に消費するものが霊力のみですが、旧城プロではユーザーは4つのものと戦う必要があった。
- 資源:出撃時に資源を消費。基本的には強いレアな城娘程に消費が多かったので、これだけならバランス的には良かった気がする。
- 疲労:同じ城娘を続けて出撃させると疲労が溜まる。これは艦これや俺タワーのように甘いペナルティではなく、赤くなると全く戦力にならなくなる。
- 修繕:艦これの入渠と同じ、待ち時間は艦これよりはマシ。
- 捕虜:敗北すると一定確率で城娘が敵の捕虜になる。高レベル高レアの城娘程高額の身代金を取られる仕様で、これは非常に評判が悪かった。
この四重苦はサービス開始直後から悪く言われていたものの、
- 資源:必要最小限の低戦力でマップを周回して黒字収支にする(マップクリア後にある程度資源の報酬があった)事で解決
- 疲労:同じ城娘を複数使用する事で解決
- 修繕:ノーダメージクリア、もしくは自己回復スキルを所持しているキャラを使用する事で解決
- 捕虜:負けなければいい、絶対に勝てる編成で出撃すればいい
そういったものがあるならあるで、徐々にそれに対応して楽しむプレイ方法が普及する事になりました。
周回要員コレクション
旧城プロがどんなゲームだったかを一言で言えば、これになります。美味しいマップをなるべく少ない消費(できれば放置)で周回出来るメンバーを揃えるゲーム。
(疲労度の関係で数セット用意していた人も多かったはず)
艦これのオリョクルが好きな人は結構多いと思いますが、
早い話、オリョクルのようなものが沢山存在した。
(しかもベストな周回要員はマップ、所持装備、放置or手動で米消費優先によって変化するので、色々なメンバーが候補になった)
装備ゲー
高性能な装備が手に入るとそれまでは見向きもしなかった低燃費低性能なキャラ達が(あれ、こいつ使えるな、周回で優秀だな)という状況になって来る。
消費が少ないキャラ程に周回では優秀な訳で、それ故にガチな人程メインで使用する部隊が低レアになる傾向があり、この点は非常に面白かった。
ある程度やり込んだ人にとっては、城プロの資産はキャラではなく装備の方だったのですよ。
高性能なキャラを1体所手に入れたところで、消費が多い上にすぐに疲労するので、普段の周回では使い物にならない。
一方装備は使い回しが効くし、色々なキャラの可能性を広げてくれる存在だった。
枠課金、装備課金で十分に稼げるゲームだった
長い時間プレイすれば思考は廃れて来て、大半の人が同じような状況になる。
装備の価値も徐々に分かって来るだろうし、同じキャラを複数体所持する事の有用性にも気付き始める、そして枠をどんどん増やしたくなる。
(装備開発はマゾかったので急いで良装備を用意するなら確率的に1つ数万円~、しかも手間の関係であればあっただけ楽になるので、数十万円~の世界)
城プロの失敗は多くのプレイヤーがその段階に進む前に、焦ってイベントで集金しようとした事。
課金要素は十分にあったのに、後に課金する人達を大量に追い出したから急激に過疎って失敗した(集金できなくなった)。
特異なゲーム性ではあったものの、それが好きだった人は結構多かった訳で、本当にもったいない。
俺タワーが色々スベった後、宝具(装備)ゲーに切り替えて持ち直した話は結構有名ですが、城プロは最初からユーザー全体が自然に枠や装備が欲しくなるゲーム性
⇒イベントでスベってプレイ人口を減らさなければ、ヘイト無しでの十二分な稼ぎが約束されたゲームだった訳で・・。
旧築城に関して
引き継ぎ勢≒全キャラコンプ的に言われていたりもしますが、そんな事は全然ないです。旧ホロ(REの☆5~☆7)は半分も所持していない人が大半のはず。
自分も何体か所持していないキャラがいますし、サービス休止の少し前の番付上位の方のコメントでも「~が出来ない」的なものがありました。
稲荷山イベント
2013年艦これ秋E-4と並び、DMMゲーの糞イベの代名詞として扱われている稲荷山ですが、イベント開始時期が3ヶ月遅ければ特に問題ない内容。
しかし、サービス開始から1ヶ月ちょいで行うにはあまりに内容がハード過ぎた。
最高報酬の春日山城を手に入れるには、平均的なユーザーが課金アイテムを使用しまくり「やっぱりクリアできない!」な難易度の場所を50周。
途中から春日山城はE-7以降で確率でドロップするようになったものの、その確率は非常に低く、真っ当な方法で入手出来た人は多分2000人に満たない気が。。
チートが横行し始める
いずれ復刻があるような事は公式Twitterで仄めかしていたし、春日山城を取れない人が多いだけならまだ良かったのですが、、
当時の記事の情報を元に検索を入れたらまだ動画が残っていましたが、運営へのヘイトが限界に達した人が増え、チート使用が流行り始める。
イベントマップ全てを完勝。※これは強キャラALL99でも不可能
射程無限の刀、これは艦これで言うとLv1の駆逐艦が単騎でイベント最深部のボスをノーダメージ撃破しているような。
耐久値がとんでもない数字の宇土城。
脅威の画面全体回復(元は使用者のみを回復するスキル)。
こういった画像、動画が次々と出回り、しかもそういった事をする方々≒運営の敵なので多くの人から英雄視されるような空気に。
まともな方法で周回⇒春日山城を入手する人は馬鹿にされる側で、自身は真っ当な方法で周回していたのですが、かなりアホ臭くなったものです。
戦力が整っていればそこそこ面白かった
最初は大量のベル(艦これのバケツ的なもの)を消費していたものの、色々編成配置を弄りスキルタイミングを調整するうちにベル使用量がどんどん少なくなる。
※馬場城、宇土城、滝山城は回復スキル持ちで修繕は不要、Lv1春日山は計算式の関係で修繕時間が非常に短い⇒毎回ベル使用の必要があるのは小谷城のみ。
結局春日山城は50周任務で1つ、106周目のドロップで1つ入手したのですが、終盤は周回開始時点の半分以下のベル消費でマップを回れるように。
こういった面白さは稲荷山イベント開始がもっと後だったら多くの人が味わえたはずですし、チート使用者こそ正義みたいな空気にもならなかったと思います。
斑鳩イベント
Tweetの質も代わり、まずは信用の挽回から始めるのかな~と多くの人に感じさせた後で始まった斑鳩イベント。
難易度は確かに落ちていた。しかし、次のマップに進むにはボスを倒す必要があり、そのボス(大将兜)が全然出ない。
しかし、この頃まで城プロをプレイしていた我慢強い方であれば、大半はこの運ゲーを突破できたはず。
問題はフランケンシュタイン城が全然ドロップしなかったこと。
(番付上位のコメントだと200周程度で出た人が多かったですが、400周500周というコメントもあり、運の悪い人はひどい事になっていたはず)
この斑鳩イベントの悲惨さを象徴するのが、フランケンシュタイン城の絵師であるケースワベさんのTweet。
(なお、ケースワベさんは城プロREもしっかりプレイしているようです)
ちなみに不味いか美味いかで言えば、築城キャンペーンで全然出なかった今浜城や丹波横山城を簡単なマップで掘れた訳で、十分美味しいイベントだった気も。
あれから1年・・
本当に本当におめでとうございます!
国盗り、隠密
稲荷山イベントの頃には数千~1万↑あった城プロの動画の再生数が、
この頃には金の要石や銀の要石の販売も始まり、かなり怪しい雰囲気になって来る。
国盗り≒実質金の要石専用≒『彦根城他を販売』的な感じだったのですが、この課金石の仕様が少々ややこしく、勘違いしやすい代物だったので、少々荒れる。
といっても、この程度で激しく怒るような人はもう残っていないので、すぐに鎮火。
隠密の方は性能な微妙めのキャラの専用装備が入手出来(国盗りの方でもドロップはありましたが)、それは結構良かったような・・。
この後、自分はサービス開始直後の九十九姫に熱中し始め、ブログのお客様も九十九姫の情報を求める人がメインになり、そして秋まで休止のお知らせが。
運営の体質、何をすべきだったのか
まず[何をすべきだったのか]に関しては、適度な難易度のイベントを行い、その合間に通常マップを次々と増やせば良かった。
5-10までしかなかったものを6-10、7-10・・と増やし、資源(や築城石)が美味しいマップを適当に散りばめればそれで十分。
(新しい周回要員が必要になる⇒枠が圧迫⇒枠課金が増える。非常に単純)
イベントは主に人気取り、集客用にすればプレイ人口的に平均順位4~5位で最近まで安定したゲームになっていた気がします。
(公式Twitterのフォロワー数は現在ですらかんぱに、アイギスのそれを足した数より多い)
一定期間プレイすれば自然に手が出る商品は最初からあったのに、強引に毟り取ろうとする気配があったから、手を引っ込めたり、立ち去る客が多かった。
当時はそんな印象を強く受けました。
運営の体質
ブラウザゲームは死んだのか? ブラウザゲーム開発最前線のメーカーが集った「ブラウザゲームの未来を考える」セミナーレポート
半年ほど前のこの記事に[反応癖]という言葉が出て来ますが、この反応癖が最も悪い形で出る運営だと自分は感じています。
つまり「~されたら悔しいじゃないですか」系。ユーザーの反応を見て、思い付きや感情で無計画に下方修正を行う。
城プロREでも見事にやってくれましたが、このタイプの運営はある程度距離を取って関わっている分には面白いので、個人的には良いと思います。
ユーザーがムキになる以上に運営がユーザーにムキになる。だから炎上が続く訳で、常にそんな状態のゲームも悪くない。
これぞ城プロ!おかえりなさい!
最近は[対処が遅れる事]でやばいんじゃないかな・・と感じる運営は多いものの、基本的には無難に、波風を立てないように頑張っている感じ。
(故に、あまりひどい事は書きにくい。最近はゲームの運営側にとって本当に都合が悪そうな事は見なかった事にして記事に書かない事が増えました)
そんな中で荒波を恐れもせず下方修正をしれっと行う、流石城プロ、これぞ城プロ。
プレオープンの時はあまり現実味が無かったのですが、サイレント下方で荒れるのを見て「ああ、本当に城プロは復活したんだな!」という実感が湧いて来ました。
城プロRE初動
プレオープン時の気配ではサービス開始初日はほぼ確実に艦これの装甲をぶち抜ける気がしていたのですが・・(多分、初日下方の印象が悪過ぎた)。
条件は最高だったのに、それを自爆で潰すとかいかにも城プロらしい。1年間も冬眠していたのだから、今後しばらくは色々な意味で楽しませて欲しいものです。
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